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東大理3、面接復活へ 10分程度、試験期間は3日間に

教育
07 /31 2017
東大の医学部である理科Ⅲ類で面接が課されるようになることは以前にお伝えしました。
その続報です。
7/20付の朝日新聞から。

東京大は20日、2018年度入学者の選抜要項を発表した。前期日程の2次試験は、主に医学部に進む理科3類で、2月25、26日の学力試験に加えて、27日に今回から導入する面接試験を行う。試験期間は計3日間となる。その他は25、26日の2日間。

東大によると、理科3類の面接試験は07年度まで9年間行っており、11年ぶりの復活。10分程度の個人面接で、人間的な成熟度や医学部への適性、コミュニケーション能力などから、医療や医学研究にふさわしい資質があるかを評価する。このため、学力試験の得点が高くても不合格になることはある。面接の評価結果は開示しない。1回の面接で判断が難しい場合、同じ日に面接者を替えて2次面接を行うこともありうるという。


日程も決まりました。
27日です。
これで3日連続の試験になりましたね。

うん? 10分程度ですか。
え、10分!?
えええぇぇぇぇぇ、それで「人間的な成熟度や医学部への適性、コミュニケーション能力などから、医療や医学研究にふさわしい資質があるかを評価」するとは…
よほど評価の仕方に自信があるのかなぁ。

そう思ったら、これですよ。
「面接の評価結果は開示しない」
もはや何も言うまい…

結論として、一通りの、過不足のない、当たり前の受け答えをしていたら、問題のない面接になりそうです。
受験生は「普通」で臨めばいいでしょう。
具体的には、患者の体を切り刻みたい!とか、金が欲しいから医者になりたいとか言わなければいいと思います。

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1億総活躍相、児童養護施設の高校生と意見交換

教育
07 /30 2017
こんな記事を読売新聞に見つけました。
7/28付けです。

加藤1億総活躍相は28日、内閣府で児童養護施設に暮らす全国各地の高校生8人と会い、「子どもの貧困問題」を巡って意見交換した。
高校生らは、経済的な理由で大学進学を断念する人が少なくない現状を報告。「奨学金の相談先が分からない」などとして児童養護施設と奨学金などの支援団体をつなぐ仕組みが必要だと訴えた。加藤氏は記者団に「(奨学金)制度を用意するだけでは必ずしも前に進まない」と述べ、改善に取り組む考えを示した。


児童養護施設に暮らす高校生ということで、ピンときました。
有川浩さんの「明日の子供たち」。
ぜひ読んで欲しい一冊です

高校を卒業すると施設を出なくてはいけない彼らにとって、大学進学は不可能ではないにしてもリスクのある選択。
大学に進学しようものなら学費が払えるかどうか…
学費だけでなく、生活費も稼がなくてはならない。
バイトに明け暮れる日々に、こんなはずではなかったと疲れてしまう。
そんな状況が待っていると思うと、進学は二の次になるでしょう。

しかし大学に進学しないと、「貧困」から抜け出せないかもしれない。
いわゆる大企業に入るためには大卒の肩書は必要でしょうし。

学力があるのにもかかわらず、経済的な理由から進学できない。
それなら、まずは「本物」の学力をつけましょう。
本当に優秀な成績なら、奨学金のほかに、授業料免除などの特待生になる手もあります。

とはいえ、予備校や塾に通うにもお金がかかる。
効率よく学習するためには独学だけでは厳しい。
その意味で月額980円のスタディサプリならいける…かも。
あとは進捗状況や悩みを相談できる受験に詳しい人がいれば…って、それが一番難しいか。

何かいい方法がないのかと考えてしまいます。


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クラス分けについて

教育
07 /29 2017
今回は:クラス分けについてです。

以前書き込んであったものを加筆・修正して再掲します。

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今回はクラス分けのお話。
予備校・塾なら、クラスがいくつかありますよね。
志望校によって分かれていたり、学力によってわかれていたり。
映像授業でも講座にレベルがあります。

うん、当然のことです。
だって、

早慶組と日東駒専組が同じクラスなんてありえない。

私立だけの話ではないですよね。
論述記述が出題される国公立組とマークが多い私立組でも対策に違いがあります。

ですので、クラス分けをしていない予備校・塾には気をつけましょう。
すべての科目でクラス分けがされていて当然。

科目によって、してない予備校・塾があります。
英語はしているのに、理科や地歴公民はしていない。
この手の予備校・塾も要注意。

どうしてか。
クラス分けをしていないのは、

単に経営の問題、利益が出ないからです。

受験にとって必須の英語は受講者の数が多いので売上げがたち、利益が出やすい。
選択科目である理科地歴公民はひとクラスあたりの人数が少なくなり、経営が成り立たない。

そんな理由です。
予備校・塾も株式会社であれば、コストを気にしています。
経営が成立しなければ、利益が出なければ、教師や講師に給料が払えない。

ひとクラスあたりの生徒の数が少なければ、いくつかをひとつにまとめてしまえばいい。
そうすれば、教師は一人で済みますから。

こんな理由でクラス分けをしていない予備校・塾が本当にあります。

クラスの実態は……
こういったクラスでは、予備校・塾側はどうしても学力の高い層を中心に考えます。
合格実績に関わりますから。
早慶レベルの難問に答える細かなこと、応用レベルのことも扱います。

そして日東駒専を志望する生徒は追いつけなくなります。
もともと学力の土台がしっかりしていないことが多いのに、そこになお細かなことを覚えさせられる。
基礎ができていないのに、応用ができることを求められる。
結果、学力が伸びない。

受験の主役は受験生です。予備校・塾ではありません。
予備校・塾側の論理に振り回されることのないようにしてください。

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短大氷河期サバイバル~青山学院女子短大募集停止でどうなる?

教育
07 /28 2017
青山短期大学の募集停止に関する記事が出ました。
7/27付のYahoo!ニュースです。

募集停止と言えば、大学業界では定員割れ大学や法科大学院などでは珍しくありません。
しかし、都心の一等地にあり、バブル期には4年制大学と同じく難関の扱いでした。
それがどうして募集停止か、と大きなニュースになっています。
このニュース、一番丁寧に伝えているのが、毎日新聞(7月24日18:51配信)でした。

青山学院女子短期大学(東京都渋谷区)は24日、来春の入学生を最後とし、2019年度以降の学生の募集を停止すると発表した。20日の理事会で決定した。同校の担当者は「少子化や受験生の4年制大学志向が強まった社会背景を考慮した」と説明した。
(中略)
志願者数は90年度入試がピークで8535人。その後は徐々に減少し、17年度は1930人だった。定員割れは一度もなかったという。

「定員割れは一度もなかった」と付け加えるあたり、「なぜ、あの青短が募集停止なのか」との記者の驚きを示しているようです。


確かに定員割れをしていない大学の募集停止はめずらしい。
何か意図がありそうです。

そして、記事は次のように続きます。

追い込まれ型でなく損切り型の青学は影響大?

大学などが募集停止をする背景は受験生が集まらず赤字が増えすぎてからの追い込まれ型、まだ黒字水域にあっても早めに撤退を決める損切り型に分かれます。
今回の青山学院女子短期大学の場合は損切り型でしょう。一度、募集定員を減らしたとは言え、受験者数が1900人超え、まだまだやれるはず。そう考える短大関係者も多かったに違いありません。


受験者数も多く、定員割れもしていないのに募集停止。
株でいうところの早めに損切りをして、今後のプラスとしたい。
それが青学側の狙いのような…

だって、はっきりと書いてありましたよね。

「青山学院大学に設置予定の新学部」と。

これがポイントでしょう。

新学部の発表が楽しみ。
何が飛び出てくるのでしょう。


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文学部って何の役に立つの? 阪大学部長の式辞が話題に 「本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったとき」

教育
07 /27 2017
7/24付のYahoo!ニュースから見つけました。
「文学部って何の役に立つの?」という問いに対する1つの答えです。

「文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます」。今年3月、大阪大学の文学部長が卒業セレモニーで述べた式辞が、ツイッターで話題になっています。世間からの「文学部って何の役に立つの?」という声に対する考えを語ったものです。どんな思いが込められているのか? 話を聞きました。


国公立大学が文系学部を廃止あるいは縮小するのではないかという動きがあります。
個人的には、国立大学にこそ設置すべきだと思います。
その理由は後述することにして。

 大阪大学文学部長で、大学院文学研究科長も務める金水敏さん。話題になっているのは、今年3月に開かれた文学部・文学研究科の卒業・修了セレモニーでの式辞です。
 「みなさま、本日はご卒業・修了まことにおめでとうございます」と始まり、ここ数年間の文学部・文学研究科をめぐる社会の動向について、「人文学への風当たりが一段と厳しさを増した時期であったとみることが出来るでしょう」とふり返ります。

 「税金を投入する国立大学では、イノベーションにつながる理系に重点を置き、文系は私学に任せるべき」といった意見が出たことなどを挙げながら、「文学部で学ぶ哲学・史学・文学・芸術学等の学問を学ぶことの意義は、どのように答えたらよいのでしょうか」と問いかけます。

 「医学部」「工学部」「法学部」「経済学部」などの実例を挙げた上で、「先に挙げた学部よりはるかに少なそうです。つまり、文学部で学んだ事柄は、職業訓練ではなく、また生命や生活の利便性、社会の維持・管理と直接結びつく物ではない、ということです」とした上で、こう述べます。

 ◇ ◇ ◇

 「しかし、文学部の学問が本領を発揮するのは、人生の岐路に立ったときではないか、と私は考えます」

 「今のこのおめでたい席ではふさわしくない話題かもしれませんが、人生には様々な苦難が必ずやってきます」

 「恋人にふられたとき、仕事に行き詰まったとき、親と意見が合わなかったとき、配偶者と不和になったとき、自分の子供が言うことを聞かなかったとき、親しい人々と死別したとき、長く単調な老後を迎えたとき、自らの死に直面したとき、等々です」

 「その時、文学部で学んだ事柄が、その問題に考える手がかりをきっと与えてくれます。しかも簡単な答えは与えてくれません。ただ、これらの問題を考えている間は、その問題を対象化し、客観的に捉えることができる。それは、その問題から自由でいられる、ということでもあるのです。これは、人間に与えられた究極の自由である、という言い方もできるでしょう」

 「人間が人間として自由であるためには、直面した問題について考え抜くしかない。その考える手がかりを与えてくれるのが、文学部で学ぶさまざまな学問であったというわけです」


以前に読んだ本を思い出しました。
「何の役に立つの?」と質問されたら、「何かの役に立たなければいけないの?」とききかえします。
料理を盛る皿が豪華であろうと、味には何の違いもないでしょう。
視覚的に楽しむなどと効果を上げる人もいるでしょうが、それは生存には何の影響も与えません。
しかし、それこそが「ぜいたく」という意味です。
おおよそ、こんなことが書いてありました。

そして、これこそが「人間性」というものでしょう。
役に立つか、役に立たないかの基準で考えるのはつまらない。
アルゲリッチのピアノや、クラプトンのギターに感動するのが人間。

豊かさということばの意味をあらためて考えてみたいものです。

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